横浜市青葉区の児童養護施設、「横浜中里学園」を視察

児童養護施設とは、保護者のいない児童や虐待を受けている児童、その他家庭での養育が困難な子どもたち(概ね2歳〜18歳)が、家庭に代わる安全な生活の場で暮らしながら、心身の成長と自立を目指すための施設です。

横浜市青葉区にある児童養護施設「横浜中里学園」は、みたけ台にあり、児童家庭支援センターの運営も担っています。

児童家庭支援センターとは、子育てや家庭に関する地域住民からの相談に応じ、専門的な助言や支援を行う、児童福祉法に基づく施設です。

児童相談所を補完し、地域に根ざした身近な窓口として、子どもの発達、育児、虐待防止、里親支援、緊急一時保護など、幅広い内容に対応し、関係機関と連携しながら子どもの福祉向上を目指します。

児童家庭支援センターは、横浜市の場合、各区に1つありますが、児童養護施設は18区すべてにあるわけではありません。
ですので、横浜中里学園さんが青葉区にあるのは、とても有難いことだと思います。

(2025年1月15日撮影)

児童養護施設「横浜中里学園」は、定員45名、2017年に設立しました。

小学校3年生以上の男の子は男子棟、 3年生以上の女の子は女子棟、それ以下の幼児は年少棟と、3つの棟に分かれています。
私が視察した2024年1月時点では、多くの子どもが親から虐待を受けた子どもたちでした。

それ以外の子どもは、保護者の精神疾患・アルコール中毒・拘禁(こうきん)など、親が子どもを養育できない状態にありました。
乳幼児の時に親から抱きしめてもらった経験がないことで、愛着障がいの状態になります。

園長先生は、失敗させてあげたい、わがままを言わせてあげたい、何度裏切られても、子どもを信じる努力をすると伝え続ける。
このことを大事にしている、と仰っていました。

児童養護施設は、従来は原則18歳(高校卒業)で退所でした。

しかし、2024年4月の改正児童福祉法により、最長22歳まで延長可能になり、「年齢」から「自立の可否」で判断する支援へ移行しました。

今は、進学、就職、または一人暮らしなどの自立生活に向け、20歳までの「措置延長」や「自立援助ホーム」などのアフターケアが整備されつつあります。

横浜中里学園さんでも、退所していく子どもたちの支援が課題だと仰っていました。
昔は、退園後は進学か就職でしたが、今はどちらも難しいという子が多いそうです。

こういった子が自立していけるように、18歳以降の支援をここ5年くらいの間に進めたい、と仰っていました。
施設の近隣に、家庭に近い大きめの家を借りて、施設から退所しても、自立が安定するまでそこでサポートをしたい、とのことです。

青葉区には、公益社団法人 緑法人会という、緑税務署管内の横浜市青葉区・緑区・都筑区の企業約2,300社が加盟する団体があります。

正しい税知識の普及と適正な納税意識の向上を目指し、研修会、セミナー、福利厚生、社会貢献活動を通じて、会員企業の成長と地域社会の発展を支援しています。

この緑法人会さんが、青葉区桂台にある神奈川県立田奈高等学校の支援を行なっています。
田奈高校は、卒業と同時に18歳で社会に出る子が多いそうです。

そのあと押しとして、就職面接の予行練習だったり、使わなくなった家電製品を届けたりしています。(以下、参考資料)私も使わなくなった洗濯機をお渡ししたことがありました。

こういった緑法人会さんの支援を、横浜中里学園さんの子どもたちも受けることができたらと、両者をお繋ぎさせていただきました。

それぞれの事業をお繋ぎして、連携していただくこと、こういったジョイントの役割も議員の仕事だと思っています。
今後も、地域の宝となるリソースに目を向けて、より良くなるようお役に立てて行けたらと思います。

・朝日新聞
養護施設などで育った18歳以上 練馬区が家賃など支援 独自事業
https://www.asahi.com/articles/AST1R2T49T1ROXIE042M.html

・東京新聞
大学進学率「25%」…児童養護施設出身者、全国平均と大きな差 民間調査 当事者が語る「進学の壁」は
https://www.tokyo-np.co.jp/article/441464

・WAM NETニュース
児童養護施設、退所後の支援探る 横浜でシンポ「孤立回避へ他領域連携を」
https://www.wam.go.jp/newsPublic/sp_public-detail?newsno=2501

・琉球新報
18歳で卒園、児童養護施設の若者へ 小学校教諭・松原さんら巣立ち支援へ寄付 沖縄
https://ryukyushimpo.jp/region/entry-4589795.html

横浜市会議員:おさかべさやか

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