救急車の電動ストレッチャーの導入、救命救急講習のWeb実施を実現!

生産年齢人口が減る中、市民を守る消防業務の担い手を確保するためには、女性の活躍をさらに促進する必要があります。
しかし、令和6年に国が行った『女子学生等を対象とした消防に関する意識調査』では、「消防官になりたいと思わない理由」として、「体力的についていけないこと」「危険が伴う仕事であること」といった声が多く挙がりました。

そこで、私が注目しているのは、救急現場で使用する電動ストレッチャーです。
昨年(2025年)5月の第二回定例会一般質問にて、市長に電動ストレッチャーの導入を要望し、その後、消防局の常任委員会でも要望し続けて来ました。

そして、今年(2026年)の予算に電動ストレッチャーが計上され、まずは2機導入されることとなりました。

(画像:電動ストレッチャーPower-PRO2 日本ストライカー株式会社より)

日本ストライカー株式会社によると、9割以上の救急隊員が活動中に負担を経験しています。
特に患者をストレッチャーに乗せて、救急車に運ぶ際の腰への負担が大きいことが、以下のグラフからも分かります。

高齢化や夏の暑さなどにより、救急出動件数の増加、救急時間の延伸が進んでいます。
救急隊員の負担が増加している中で、このような隊員の声を見過ごすわけには行きません。

傷病者を載せたストレッチャーを救急車に乗せる際に、現在は3人の隊員が必要で、男性職員でも苦労しています。そんな中、他都市では電動ストレッチャーを導入し、負担軽減に役立てています。

電動ストレッチャーは、本体に搭載された「昇降ボタン」を推すだけで最高104cmから最低36cmまで、無段階に昇降位置を設定でき、心臓マッサージや救命処置などを最適な位置で行なえます。

私が見た電動ストレッチャーの動画では、100キロを超える男性を、小学生くらいの女の子が1人で操作し、救急車に乗せている場面がありました。
こうした資機材を導入することで、女性の採用や定着に良い影響を及ぼし、将来的な担い手の確保につながると考えます。

電動ストレッチャーの導入で、すべての職員が最大限能力を発揮できる環境づくりとともに、女性の活躍がさらに推進されることを望みます。

さて、救命活動には消防隊員の活躍だけではなく、市民の皆さんの力も必要です。
救命には、「4つの連鎖の輪」が大切と言われています。

「①心停止の予防」、「②早期認識と通報」、「③一次救命処置(心肺蘇生とAED)」、「④二次救命処置と心拍再開後の集中治療」の4つの輪で構成され、この連鎖が途切れることなく素早く繋がることで、救命効果が高まります。
最初の3つの輪は、現場に居合わせた市民による行動が重要であり、救命効果を高めるために、市民が応急手当の知識を持つことが大切です。

市民の皆さんの知識を広めていただくため、横浜市では「救命講習」を行なっています。
講習は、普通救命Ⅰ(成人向け)、普通救命Ⅲ(小児・乳児・新生児向け)、上級救命(より詳しい応急手当を習得)の3種類があります。
普通救命の講習は3時間程度ですが、上級救命は8時間程度と時間的負担が重く、仕事をしている方や子育て中の方には、負荷が大きいと思います。

そこで、私は、上級救命講習にもWeb講習を取り入れるよう要望して来ました。
昨年度(2025年)一部実施し、効果があると聞いています。

横浜市の救命救急を持続可能なものにしていくため、今後も中の力(救急隊員)、外の力(市民)をより得られるよう進めて参ります。

横浜市会議員:おさかべさやか

・TBS NEWS DIG
電動ストレッチャー搭載の救急車を導入 ボタン操作1つでけが人などの収容可能に 救急救命士「すごく助かる」愛媛・今治消防
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/itv/1756515?display=1

・中日新聞Web
電動ストレッチャーを初導入 鈴鹿市消防、最新の救急車披露
https://www.chunichi.co.jp/article/1030569

・朝日新聞
救急車の運転手、17時間休みなしで横転事故 「眠気に襲われた」
https://www.asahi.com/articles/ASR1K6FPDR1KUTIL01Z.html