レスキューランドリー
レスキューランドリー、という言葉をご存知ですか?
レスキューランドリーとは、災害時や旅行、アウトドアなど洗濯機が使えない状況で、少量の水と洗剤を使って衣類を洗濯・乾燥させるための携帯用洗濯バッグのことをいいます。
洗濯後にはバッグの内側のひもなどを利用して、人の目を気にせずに衣類を干すことができ、付属のパラコード(紐)は耐荷重が高く、人命救助や重い荷物の運搬にも役立ちます。

(写真:amazonサイト内のレスキューランドリーバック)
避難所での洗濯は見落とされて来た
能登半島地震の避難生活にはさまざまな課題があり、「洗濯機会の確保」がその1つとなっていました。
特に、女性の下着などは、洗うのも干すのも、プライバシーの確保が求められます。
衣服の汚れは、精神的な負担だけではなく、避難生活が長いほど、衛生管理の観点からも重要性が増します。
しかし、洗濯機会の確保による衣服の衛生管理は、しばしば見落とされて来ました。
私は、女性の視点に立って、避難所での洗濯の問題を今年(2025年)5月の一般質問で市長に投げかけました。
横浜市会で避難所の洗濯について触れた、初の議員になります。

横浜市の対応
横浜市では、能登半島地震の教訓を踏まえて、令和7年3月に改定した「横浜市地震防災戦略」に基づき、防災活動を一層強化しています。
「柱2:誰もが安心して避難生活を送ることができる仕組みの構築」では、「洗濯機会の確保」を取組みとして位置づけ、国や協定締結事業者などからの衣料品の提供のほか、洗濯機などの物資の支援で洗濯機会を確保していくこととなりました。
また、クリーニング事業者との協定の締結など、民間事業者との連携をより一層強化して、実効性のある取組を進めて行こうとしています。
ですが、物資が届かない・業者が来れない場合もあるため、冒頭でお伝えしたレスキューランドリーを個人個人が常備しておくことも、とても大切です。
女性のニーズに配慮した運営
今後も女性のニーズに配慮した運営をさらに考えていく必要があります。
母子避難所の設営はもちろん、避難所内の区割りの工夫、更衣室や授乳室の設置などを一層進める必要があります。また、パーティションを新たに導入するなど、さらなるプライバシー確保も重要です。
さらに、女性特有の健康課題も見逃せません。
避難生活では、生理や更年期などの悩みが深刻化しやすいです。
こうした課題に対して、先進的な技術を使った「フェムテック」の動きが注目されています。
例えば、月経カップは煮沸して、繰り返し使えるため経済的で、ナプキンとは異なり嵩張らないため、備蓄品にも適していますが、普及はまだ進んでいません。
今後もフェムテックの動向を注視し、避難所などでの実用化や備蓄も含めて検討する必要があります。
こうした女性ならではの視点を持ちながら、より安心できる防災の取り組みを進めていきたいと思います。
【関連記事】
・YAHOO!ニュース CHANTO WEB
「避難所で性被害を受け、何年も精神科に通院した人も」災害時に女性を守る下着の開発背景「命を繋いだあとの尊厳を守りたい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f82f489de341894e3f1c8265f6d153e1fb524af
・東洋経済
あれから1年「能登半島地震」で見えた”洗濯問題”
衣類の汚れや臭いは「被災者の精神的な負担」に
https://toyokeizai.net/articles/-/854879?display=b
・NHK 岩手NEWS WEB
大船渡の避難所 避難生活長期化で洗濯機設置
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20250303/6040024653.html