「障がい児は家庭でみるべき」 園から言われる酷い言葉
2024年2月26日の予算委員会で、私はこども青少年局に、横浜市は障害があっても原則すべての園で受け入れると謳っていますが、実際はそうなっていない実態を指摘し、改善を要望しました。
障害児の保護者が受け入れ可否を各園に問い合わせる必要があり、これまで大きな負担になっていました。
園から見学すら断られる実態もあり、見学前、見学中、見学後に酷い言葉で断られることがありました。
やってはいけない対応を各施設に周知
本来、保護者は希望園を書いた「利用申請書」を行政に提出し、行政から入園可否の通知が来ることになっていますが、7割くらいの園から断られている実態がありました。
もちろん園側の事情も理解できます。
施設の環境や保育士不足、すでに障害児を受け入れているなど、断らざるを得ない理由があることは十分理解できます。
ですが、酷い言葉を言う、直接断る、これはあってはならないことです。
見学の際のNGワード、NG対応など、やってはいけない対応を各施設に周知徹底してもらいたい、と要望しました。
当時の局長は、「保護者が見学や入所相談時に大変つらい思いをされたことを重く受け止めている」と語られました。
部署横断の「保活推進プロジェクト」が立ち上がる
実際に酷い言葉を言われた保活の経験がある、障害児・医療ケア児の保護者と、担当課長たちをお引き合わせし、実態把握をしてもらうよう予算委員会の前にお願いしました。
これにより、予算委員会前の年末から、部署横断の「保活推進プロジェクト」が立ち上がり、障害児の受け入れ実績などを集約し、保護者に情報提供を行うことになりました。
今年度は、園そして区役所の双方に、保護者に寄り添った対応をするよう改善を促しました。
そして、区役所には、「まずは区で相談をお受けしている」という利用案内を保護者に周知し、相談ができる園があるか保護者から聞かれた場合は、入所相談可能な園をご紹介するよう、対応が変わりました。
また、「園見学時の確認ポイント」を保護者に配布し、入園後に保護者やお子さんが困ることのないよう、入園後をイメージしながら見学できるよう促しました。

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保護者が声を上げてくれたおかげ
このような改善が実現できたのは、一重に、声を上げてくれた保護者の皆さんのお陰です。
自分たちが辛い思いをしたそのバトンを、次の人に渡したくない。少しでも改善させたい。
そんな保護者の方の思いに、私もこども青少年局も胸を打たれました。
皆さん、お困りごと・ご要望がありましたら、どうぞ「おさかべ さやか」までご一報くださいませ。
当事者が声を上げてくれることが、早急な解決に繋がって行きます。
横浜市会議員:おさかべさや
横浜市会 インターネット中継
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