子どもの短時間預かり制度について

記事に批判が殺到

横浜市が子育て支援の一環で新設する、「横浜型短時間預かり認証制度」。
短時間預かりに特化した、横浜市独自の認証制度の新設に向け、モデル事業が2026年度に実施されます。
そのなかの1つに、商業施設の一角で子どもを預かる、という事業がありました。

私は、 2025212日のこども青少年局の常任委員会で、「親都合で、子どもファーストになっていない」、とこのモデル事業について意見しました。

このことが、神奈川新聞の以下の記事になり、この記事がYahoo!に掲載されると多くのコメントが付きました。
横浜市に「子どもの視点欠けている」 短時間預かり制度に市議が懸念
https://www.kanaloco.jp/limited/node/1147783

コメントには批判的なものが多く、私個人に直接、批判を送って来た方もいました。

 

預かり自体に反対という誤解

短い記事に「親都合」という言葉が2回あり、私が子育て支援の政治スタンスであることも不記載のため、預かり自体に反対という誤解が広がりました。
ですが、コメントのなかには、「商業施設の一角で子どもを預かるのは、容易いことではない」と、私の意図を汲んでくれるコメントもありました。

委員会において、私は、保育園や民間の室内の遊び場のような、子どもが楽しんで身体を動かせる環境でないスペースでの預かりは、子どもにとって良くない、と伝えていたつもりでした。

今後、この預かり事業を利用される保護者の方も、遊び場にもなっていない、単なるスペースに、ちょっとおもちゃがあるような場所に子どもを23時間預けることはできないと、すぐに想像がつくと思います。

既存の遊び場との提携に改善

市長は、今年度「預けやすいヨコハマ」を掲げました。
私は、このキャッチコピーに違和感を抱きます。
「預けやすいヨコハマ」の主語は保護者で、子どもではないからです。

子どもが、「預けやすいヨコハマ」と聞いたら、どう思いますか?
小学校低学年のうちの娘に尋ねたところ、「預けられたくなんかない、家がいい」と即答しました。

こども・子育て基本条例を施行し、子どもの意見を聴いていく、と横浜はしているのに、子どもの気持ちを全く考えていない、このキャッチコピーはいかがなものかと思います。

私が意見した、商業施設の一角で子どもを預かる、というこのモデル事業は、既存の遊び場と提携しての預かりを検討する、と改善することになりました。
これからも、子どもの身になり、子どもファーストの目線で、意見して行きたいと思います。

横浜市会議員:おさかべさやか

【関連記事】
朝日新聞
子どもの短時間預かりに認証制度 横浜市が新年度予算案でモデル事業
https://www.asahi.com/articles/AST1W3WJ5T1WULOB011M.html

朝日新聞
商業施設でも子どもの一時預かり実施へ 横浜市長「預けやすさ充実」
https://www.asahi.com/articles/ASSDY3JY5SDYULOB00MM.html