小・中学校「学年チーム担任制」導入が実施!

小・中学校「学年チーム担任制」導入へ 来年度モデル実施

今年度、私は「学年 チーム担任制 」の導入を、教育委員会 に提案して来ました。
すでにこの秋、いくつかの学校でプチ・モデル実施しており、来年度から本格モデル実施されます。

「 教科担任制 」は、すでに実施されていて、皆さんもご存知だと思います。
中学校 は「教科担任制」で、教科ごとに専門の 教員 が授業を行っています。
小学校 ではこれまで、音楽や家庭など一部の教科で行われてきました。

現在、小学校の高学年を対象に、さらなる「教科担任制」の拡充が進んでいます。私が進めたのは、「教科担任制」ではなく、「 学年チーム担任制 」です!
現在の固定された担任制をなくしていく、というものです。

複数の教員が同じ学年の生徒を担任することで

「学年チーム担任制」は、複数の教員が同じ学年の生徒を担任することで、 児童・生徒 一人ひとりの学習状況や生活面の問題を、複数の教員の視点から把握するものです。

これにより、教員同士が情報を共有しやすくなり、個別ニーズに合わせた多角的なサポートができるので、いじめ や 不登校 に早い段階から気付ける可能性が高まります。また、特定の教員に負担が集中せず、教員間で授業の準備や児童・生徒の対応を分担できるため、教員の 働き方改革 にもつながります。

教員がそれぞれの専門分野に応じた役割を持つことで、特定の科目や領域において専門性の高い指導が実現し、授業の質が向上し、児童・生徒の学力向上にも寄与します。

教員不足の現代には、なくてはならない重要な仕組

チーム全体で協力し合うため、新人教員の育成にも効果的で、 社会問題 である 教員不足の現代には、なくてはならない重要な仕組みです。
児童・生徒にとっては、複数の教員からサポートを受けることで、心理的な支えが強化され、相談しやすい環境が整います。
特定の教員に悩みを打ち明けにくい場合でも、他の教員に相談することができるので、学校全体で児童・生徒を見守る安心感が生まれます。

中学校や小学校の高学年では、「教科担任制」と「学年チーム担任制」を掛け合わせることで、より複眼的に児童・生徒に関わっていくことができます。
このように、「学年チーム担任制」は、児童・生徒へのきめ細やかな指導と、教員の働き方の改善の両方によい仕組みで、私は大いに期待できる 教育改革 だと考えています。

懸念点は話し合いで解決できるものばかり

以下の関連記事にあるように、「チーム担任制」を導入する学校が増えています。
責任が曖昧になるといった懸念も指摘されていますが、責任者を決めればいいだけで、懸念点は話し合いで解決できるものばかりだと思われます。

国主体の施策ではなく、横浜市が独自に導入することで国をけん引し、全国で「チーム担任制」が広まるといった、横浜市がリーダーシップを発揮することも私は期待しています。

横浜市会議員:おさかべ さやか

 

【関連記事】

・産経ニュース 「先生1人の〝学級王国〟変化 「チーム担任制」拡大、負担軽減や子供見守りに効果」
https://www.sankei.com/article/20240519-6JXV7MTTHVMRNJAMKM2QWQA64Q/

・日テレNEWS  NNN
担任の先生が4人“チーム担任制”先生だけでなく子どもたちにもメリット 学校現場の働き方改革https://news.ntv.co.jp/n/kyt/category/society/kyef55806a54a44b2cb6ebd1493a69b61a

AERA.dot
「チーム担任制」導入の小学校 時短実現、「授業内容わかりやすい」と子どもたちからも好評の理由
https://dot.asahi.com/articles/-/234797?page=1

・タウンニュース
市政報告【11】 小・中学校「学年チーム担任制」導入へ 来年度モデル実施
https://www.townnews.co.jp/0101/2024/10/10/754559.html

・日本経済新聞
児童に好評「チーム担任制」 関わり多様、教員も負担減
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE201AF0Q4A220C2000000/