生まれる子どもの数が減り、維持が困難に
NICU=新生児集中治療室について専門の医師の団体が全国調査を行ったところ、必要な患者数などの要件を満たせずに診療報酬の一部を得られなかった医療機関がおよそ2割に上ることがわかりました。
2026年1月9日に、以下のNHKのニュースで報道されました。
〈参照〉NHKニュース
新生児集中治療室 “維持できない地域出る可能性” 団体調査
理由については
▼生まれる子どもの数が減り、低体重などで入院する新生児が減ったことや
▼医師や看護師を確保できなかったことを挙げるところが多かったということです。
調査した団体は「NICUを維持できない地域も出てくる可能性がある」、と指摘しています。
〈参照〉以下、横浜市の区別小児人口の推移

「集約化」進むも医師不足が課題
少子化が進む地域では、特定の病院のNICUに病床などをまとめる「集約化」が進んだところもありますが、集約先の病院に入院が必要な新生児が集中し、医師が不足するといった課題も見えています。
「直美(ちょくび)」という言葉があるように、24時間365日体制のお産の現場より、高収入で自由度の高い働き方を選ぶ若い医師が増えています。
※直美(ちょくび)とは、医師が2年間の初期研修を終えた後、一般的な保険診療の経験を積まずに、すぐに美容クリニックへ就職する若手医師を指す俗称です(直接美容医療の略)
また、そもそも優秀な学生が、医師という職業を選ばずに、高年収を目指せる就職先として、金融やコンサルティング、IT業界などを選ぶ傾向にもあります。
横浜市大センター病院・南部病院を視察
横浜市のNICU(新生児集中治療室)がある病院も、例外ではありません。
そこで、昨年2025年10月に横浜市立大学附属市民総合医療センター(総合周産期母子医療センター)を、2025年12月に済生会横浜市南部病院を訪問して、周産期医療の現場の声を聞いてきました。
聞こえて来たのは、「横浜市も今後集約化せざるを得ない状況だ」、という医師からの声でした。
集約化のデメリットとして、地方だと距離による不便さがありますが、横浜市は地方ほど距離の問題はないとのことです。
NICU(新生児集中治療室)をどこかにまとめて、ハード面を充実させるこれからのあり方が必要とされていることが分かりました。
今後、病院の建て替えの議論とともに、政策医療としてきちんと守らなければいけない、と思います。
【関連記事】
・南日本新聞デジタル
夜間のハイリスク分娩の拠点が消える…いまきいれ総合病院、8月から出産対応を休止 少子化で運営困難、医師確保も見通せず
https://373news.com/news/local/detail/212339
・京都新聞デジタル
都市で相次ぐ出産受け入れ中止 「安心して産めなくなる」新たなお産システムも登場
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1611057
・TBS NEWS DIG
「つらかったのかもしれないけれども、成長を見ているのが楽しくて、うれしくて…」早産で生まれた小中学生とその親が『NICU(新生児集中治療室)』を見学 当時を思い出して親は涙 青森市の病院で初実施
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2114636
・ほ・とせなNEWS
低体重で生まれNICUに入院した赤ちゃん。大学病院での手術も乗り越え、生後100日を迎えた姿に「命の強さを感じました」の声
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac38f25eebabddee5d679328b0d73f57e555c4a1
・CHANTO WEB
武田真治の妻「赤ちゃんは2000gに満たず」NICUで管に繋がった娘の姿に「私が小さく産んだから」と自分を責め
https://chanto.jp.net/articles/-/1008058?display=b
横浜市会議員:おさかべさやか