横浜市立の小学校はインクルーシブな環境にない
私の子どもは、この4月に小学校に入学しました。
横浜市立の小学校であれば、障害のある子どもたちとも交流できる、それが私立(わたくしりつ)にない良さだと思って、横浜市立の小学校を選択しました。
しかし、保育園までは、障害の有無にかかわらず共に過ごしてきたお友達が、小学校入学を境に、特別支援学校と地元の小学校に分かれ、地元の小学校に通ったとしても放課後を過ごす場として、放課後等デイサービスと放課後キッズとで分かれてしまう。
障害児と健常児が自然に交流する機会がない、現在の学齢期の子どもたちの生活環境は、インクルーシブになっていないと課題を持っていました。
インクルーシブ学童 suka suka-kidsさんを視察
その課題をきっかけに、横須賀にある「suka suka-kids(すかすかきっず)」さんを視察しに行きました。
ここは、障害がある子もない子も、放課後一緒に過ごせる学童です。
視察させていただいた際、どの子が障害児で、どの子が健常児なのか、全く分かりませんでした。
健常児と障害児が「ほぼ同数」くらいで交流し、自然に溶け合っている、まさにインクルーシブな場となっていました。

(インクルーシブ学童 suka suka-kids)
健常児のコミュニケーション能力や思いやりを育む
インクルーシブな場は、健常児のコミュニケーション能力や思いやりを育む場でもあります。
例えば、言葉を発せない子がいたら、周りの子どもはその子の顔や表情、動作をよく見て、その子の意志を汲み取ろうとするようになります。
指で何を指して伝えようとしているのか、この行動の前には何をしていたのか、その子の気持ちまで想像するようになります。
「インクルーシブな環境」というと、つい障害児にとってできることが増える、という点にばかり着目してしまいがちですが、健常児の心が育つことにももっと重きを置いて進めて行くべきだということを、この視察から学びました。
学童は、教育の場ではなく生活の場なので、コミュニケーションを学ぶ機会を作りやすい、ということも分かりました。

(suka suka-kidsさんの前にて 左から2人目がおさかべ さやか)
中高生特化型 放課後等デイサービスone stepさんを視察
インクルーシブ学童「suka suka-kid」を運営する五本木愛(ごほんぎ あい)代表は、ご自身の娘さんの障害をきっかけに、「一般社団法人sukasuka-ippo(すかすかいっぽ)」を立ち上げ、6つの事業を展開しています。
インクルーシブ学童とは別の事業である、中高生特化型で就業体験や進路支援を行なう放課後等デイサービス「one step(わん すてっぷ)」さんも視察させていただきました。
放課後等デイサービスは、小学校、中学校、高校に通う6歳から18歳の障害のある子どもたちを対象とした、放課後や学校休業日に利用できる福祉サービスです。
ただ、多くの放課後等デイサービスは小学校低学年向きで、送迎のサービスも行っているため、障害児が自宅との往復を自分でできないまま卒業を迎えたり、一般就労にたどり着けなかったりすると聞きます。
「one step」さんは、中高生に特化した内容で、バスや電車を使った通所支援を行なったり、地元企業での就業体験を通して、一般企業への就職をサポートする、自立支援を行なっています。

(one stepさんにて 一番左がおさかべ さやか 一番右が代表 五本木 愛さん)
五本木代表の横浜市役所での講演を企画!
インクルーシブ学童や中高生特化型の放課後等デイサービスなど、五本木代表の事業を是非とも多くの方々に知っていただきたいと思い、横浜市役所で五本木代表の講演会を企画し、2025年5月に開催しました。
横浜市のこども青少年局の担当者など、行政の関係者や学童事業者の方々に聞いていただきました。
こういった事業は行政だけでなく、地域や企業・保護者など多くの方々の協力が必要です。
横浜市でも同様の事業を立ち上げることができたら、と思っています。
今後も、まずはこういった事業があることを多くの方々に知ってもらえるよう、努めて行きたいと思います。

(横浜市役所にて)
【関連記事】
◆ 東京新聞
「インクルーシブ学童」で障害のある子もない子も共に成長 障害福祉サービス報酬改定の柱に
https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/education/80192/
◆ 神奈川新聞
インクルーシブな学童クラブ 横須賀に開所へ
https://www.kanaloco.jp/limited/node/50522
◆ 神奈川新聞
障害ある子の就労後押し 横須賀商議所×すかすかいっぽ
https://www.kanaloco.jp/limited/node/994801
横浜市会議員:おさかべさやか