これからの教育に必要なのは、「引く改革」と「余白の再設計」

2026年2月10日の本会議で、議案関連質疑に立ちました。
約40 分間、市長や副市長、教育長に、私自身が関心の高い、教育・子育てから先に、順次質問いたしました。

冒頭で質問したのは、市第108号議案「第5期 横浜市 教育振興 基本計画の策定」についてです。

この計画は、子どもたちにとって、毎日、学んだり、生活したりする学校の「これから」が書かれた、非常に重要なものです。

昨年9月に公表された中央教育審議会の論点整理では、授業時数の見直しや教育課程の柔軟化、内容の重点化・精選(せいせん)などが示され、いわゆる「カリキュラム オーバーロード」への問題意識が明確に打ち出されました。

いじめ・不登校・子どもの自殺。

こういった問題の背景に、日本の「足し算」の教育があります。

子どものために良かれと思って足された取組みの数々が、学校生活を過密化させ、子どもと教師の「回復するための時間」を奪っていきました。

大切なのは「余白」です。
次期 学習指導 要領に必要なのは、「引く改革」と「余白の再設計」だと思います。

横浜市においても、今回の計画で、柔軟な時間割の編成について検討し、大きく前に進めて行ってもらえるよう要望しました。

「空いた時間を何かで埋めない」という発想で、あえて「何もしない余白」を制度として確保して行ってもらいたいです。

子どもたちには、ゆっくり過ごす。遊ぶ。回復する。自分で考える。自分で行動する、こういった時間が毎日の中で必要です。

余白は子どものためだけでなく、教員のためにもなります。
余白があるからこそ授業は磨かれ、子どもの学びは豊かになります。

教育の質を守るためには、引く勇気が必要です。
今こそ「足し算の改革」から「引く改革」への転換が求められます。

横浜が率先してこの改革を進め、全国に知らしめて行けるよう私も尽力いたします。

改革を進めるにあたっては、大人だけで決めるのではなく、是非、子どもの意見をよく聞いて欲しい、とも要望しました。

次に、「第5期 横浜市 教育振興 基本計画の施策3」に基づき、給食についても質問しました。

来年度から、横浜市の小学校給食が無償化されます。
この無償化は、国の新制度に基づいて行われ、基準額を超えた部分は、国の臨時交付金を使って「実質・無償化」が実施されます。

これは子育て家庭の負担軽減につながるため、よい取り組みといえます。
しかし、既に無償化を行っている他の都市では、無償化が重視されるあまり、給食の質が低下した事例もあります。

横浜市では「横浜らしい給食」を目指し、栄養がしっかり確保されるよう、節分に大豆を使った季節感のある献立や、夏季には食欲を増進させる夏野菜カレーやチリコンカーン、新学期には食べやすい具だくさんの豚汁が提供されています。

これらは栄養教諭や学校栄養職員、調理員の方々の工夫によるものです。
現場での努力や実際の運営が十分に伝わらないまま、無償化による質の低下を懸念する声が広がることは避けなければなりません。

学校給食の質の確保をしっかり行うよう要望しました。

子どもたちにとって、毎日の給食が「安心して楽しみにできるもの」であって欲しいと思います。

学校の授業があまり好きではなかったとしても、休み時間と給食が楽しみだから学校に通い続けられる、という子もたくさんいると思います。

ですが、音楽もかかっていない無音のなかで、時間内に食べ終わるために、おしゃべりはしてはいけない、という学校もあります。特に今の時期はインフルエンザが流行っていて、机をグループにできず、前向きで黙々と食べる時間を過ごしていると聞きます。

柔軟な教育課程(時間割)の編成で生まれる、休み時間や給食の時間といった、授業と授業のあいまの余白時間の充実についても、しっかり検討してもらえるよう要望しました。

今後も女性や若者、子育て目線で、私らしい質問を議会で繰り広げて行きたいと思います。

インターネット配信は以下からご覧になれます。
https://gikaichukei.city.yokohama.lg.jp/g07_Video_View.asp?SrchID=7354

議案関連での質問は以下になります。

市第108号議案 第5期横浜市教育振興基本計画の策定
・5期計画の特徴と計画にかける思い
・5期計画における柔軟な教育課程の編成の位置付けと子どもの意見の聴取方法
・学校給食の質の確保

市第109号議案 横浜市特定乳児等通園支援事業の運営の基準に関する条例の制定
・「こども誰でも通園制度」が給付制度化されることによる変更点
・「こども誰でも通園制度」が給付制度化されることによる利用者と事業者への効果

市第110号議案 横浜市青少年相談センター条例の全部改正
・「横浜市ひきこもり総合支援・若者相談センター」の設置理念
・「横浜市ひきこもり総合支援・若者相談センター」を健康福祉局の所管とした理由

市第114号議案 横浜市老人福祉施設条例の一部改正
・施設に安心して入所いただくための対応
・施設への入所を支援する取組

市第115号議案 横浜市公園条例の一部改正
・公園の指定管理者がアイデア・ノウハウをより発揮できる工夫

市第119号議案 横浜市駐車場条例の一部改正
・附置義務制度の見直しに関するこれまでの検討内容
・駐車場の附置義務を緩和する考え方

市第120号議案 横浜市港湾施設条例の一部改正
・港湾施設の貸付期間の見直しの効果

市第122号議案 横浜市いじめ問題対策連絡協議会等条例の一部改正
・条例改正の目的
・調査委員会に対する期待

市第127号議案 首都高速道路株式会社が高速道路事業の許可事項を変更することについての同意
・今回の首都高速道路の料金改定についての見解
・今回の料金改定にあたり物流業界への配慮が必要との考えに対する見解

市第132号議案 東部方面斎場(仮称)新築工事(火葬炉築造工事)請負契約の変更
・変更金額が大きい理由
・現在想定している総事業費

市第137号議案 令和7年度横浜市一般会計補正予算(第7号)
・スクールバス運行費
・スクールバス運行費の増額補正を実施する理由
・スクールバス事業の今後の方向性
・施設型給付費及び保育・教育施設向上支援費
・保育士の処遇改善に向けた意気込み
・障害児通所支援事業
・障害児通所支援事業所に対する保護者のニーズについての認識
・増加する障害児通所支援事業所の質を担保するべきとの考えに対する見解
・児童発達支援事業所が保育所や幼稚園等と一体となった障害児の育ちの場を拡充していくべきとの考えに対する見解
・障害児支援に関する専門的な知見を有する地域療育センターが障害児通所支援事業所との連携を強化すべきとの考えに対する見解
・旧上瀬谷通信施設地区周辺道路整備事業及び(仮称)旧上瀬谷通信施設公園整備事業
・八王子街道の交差点改良に伴う整備効果
・EXPO会場の基盤整備の段階から積極的に暑熱対策に取り組んでいくべきとの考えに対する見解
・創造的イルミネーション事業
・Winter Wonder Park Yokohamaを支援することで期待される効果
・創造的イルミネーション事業において民間との連携を一層深めていくべきとの考えに対する見解
・青少年関係施設改修事業
・多機能型拠点をのげやまインクルーシブ構想に位置付けたことで期待される効果

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